こんばんは。高崎市のひとり税理士人見です。
少しバタバタしてまして前回から20日もあいていたことに気づいてビックリ。(゚д゚)!ビックリ。(◎_◎;)
今日は連日テレビなどのニュースで話題のチュートリアル徳井さんについてです。
どのようなことだったか簡単にまとめますと、法人設立後、法人税の決算書と個人の確定申告書を一度も期限内申告していなかったそうです。申告漏れは約1億円で所得隠し約2,000万円(洋服代等を経費として計上)。個人の源泉所得税や消費税等も未納付で、7年間の調査を受けているのでおそらく重加算税の対象のようです。重加算税とは税務署のブラックリストに載るようなものです。一部報道では支払った税金は全部でおよそ1億5千万円程だとか。(;゚Д゚)
この状態で無申告だと法人税、法人住民税、法人事業税、消費税等、所得税、個人住民税、個人事業税に加えて過少申告加算税、延滞税、重加算税と考えるだけで税金の嵐であります。
ニュースで最初に見たときは、「あ~これは大変だ~。でも税理士さんいなかったのかな~。」が最初の感想でした。
自分で事業をしていて収入が少額だし、税務調査は自分に無関係だし、税理士費用取られるの嫌だしという方、結構いらっしゃいます。そして、税務調査が入り大変な目にあった方何十人とみてきました。
でも徳井さんって芸能人だし、収入は一般人とは桁が違うだろうし、よくニュースを聞いていると法人を設立しているんですよね。
法人の設立は、個人事業主としての事業が軌道に乗り、税金対策として法人化することが一般的です。中には取引先との信用問題から早々と法人化する業種の方もいらっしゃいますが。
徳井さんも税金対策として吉本からの収入を法人として受け取り、法人から役員報酬として最終的に個人へという具合だったようです。
何ら問題はありませんが、通常、役員報酬から毎月源泉所得税が発生しますので納める必要があります。また、法人決算は個人の確定申告と違い、税理士としての知識がないと作成するのは少し困難です。もちろん知識があれば作成は可能ですが、あまりそのような方にお会いしたことはありません。
「じゃあ税理士さんいたのでは?」と思ってたら、どうやらいらっしゃったようです。
徳井さんと税理士さんの間で毎年どのようなやりとりがあったのか定かではありません。
基本的に事業をされている方はとても忙しいです。ましてや徳井さんは売れっ子の芸人さんですから忙しいのは当然でしょう。
しかし我々税理士もいくら顧問先に歩み寄っても申告の資料をいただかなければ始まりません。さらにその後のコミュニケーションが無ければ申告書を作成することはとても難しいです。
徳井さんも自分自身が無知で恥ずかしいとおっしゃっていました。しかし何となく負に落ちない感じもしました。
税理士が無知な人に教えるのが普通なのかな〜と思ったのです。
私も従業員時代に顧問先の方で仕事や生活上の都合で、中々ギリギリまで資料を頂けない方も今までいらっしゃいましたが、無申告のまま次の年を迎える方はさすがに一人もおりませんでした。
そこはやはり税理士業としての責任がありますから、きちんと申告の大切さを説明して、もし申告しないのであれば顧問契約は解除すると思うのです。
私は幸いにも資料が遅い顧問先は開業後ありがたいことに今のところ0です。忙しいにも関わらずとても今の顧問先さんには感謝してます。
やはり税理士業はコミュニケーションから生まれる信頼関係がとても大事なんじゃないかなと思った今回の徳井さんのニュースでした。
おわり。